板金の修理跡は素人には見破られませんが、なかには査定士などのプロの目を誤魔化せるケースもあります。

見破り方を大公開。板金塗装の修理跡

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板金修理跡は見破られる?

板金修理をした車は、「周りの人や査定をする時に見破られてしまうのか?」、はたまた中古車などを購入する時に「板金跡がないか見破る事ができないのか?」など、板金はその完成度だけではなく、「見破られるのか?」というのも重要になってきます。

 

知人や家族など周りの人に内緒で板金修理をする方法とは?

人差し指を口に当てる男性の画像

周りの人に板金修理をした事や車をぶつけてしまった事をあまり知られずに密かに行いたいケースもあると思います。特に自損でぶつけてしまったケースに多く、「周りの人に車の運転が下手くそだと思われるのを嫌がる人」や、「家族から車をぶつけて高い修理代金を払った事を馬鹿にされるのを嫌がる人」もいます。

 

板金修理した車を査定する人がプロか素人かで変わってきますが、腕の良い職人さんに作業してもらえば、自分から言わない限り簡単には板金修理をしたとは見破られないです。もちろん、腕の悪い板金職人さんが修理したパネルだけが他の部分と若干色が違ってしまっているケースなどは、素人でも簡単に見破られるケースもあります。
板金修理は必ずしも綺麗な車が傷ついた時だけに行うものではないので、経年劣化して汚れや曇りがあったヘッドライトレンズなどを新品に交換したり、板金の内容によっては修理する前よりも車が綺麗な状態になるので、それが原因で板金修理をした事を見破られるケースもあります。

 

この様に事情はさまざまですが、元々が綺麗な車であれば知人や家族など周りの人(素人)に内緒で板金修理の作業を行う事は、腕の良い業者を選べば周りの人に見破られずに作業できる可能性の方が高いと言えます。当然、板金修理は納期がかかりますので、修理期間中に代車を乗ってバレる事などは除いて、車の板金塗装の完成状態を見られた時に見破られないか?という事に限定した話です。

 

腕の良い板金職人に頼むその他のメリット

 

 

板金塗装の特徴

板金塗装の特徴として、時間が経てば経つほど、修理した部分と車本来の塗装で色の褪せ方や日焼けの仕方に差が出て板金塗装の修理跡がわかりやすくなる傾向があります。経年劣化によって差がでてくる期間は車の屋内駐車や屋外駐車などの保存環境なども影響してきます。

 

 

「査定士」と「鑑定士」

相手が素人ではなく、自動車を売却する時に関わる可能性がある自動車の「査定士」や「鑑定士」を相手にした時のケースについて説明します。まず、自動車の状態を確認するプロには大きく分けて「査定士」と「鑑定士」がいます。

 

査定士

査定士とは、主にその自動車の価値が「市場相場と車の状態に応じて今なら下取りや買取額がいくらなのか?」と具体的な値段を査定する人の事を言います

 

自動車の販売店の営業マンを始めとしたスタッフが所持しているケースは非常に多く、買取専門店や出張査定を行うスタッフも査定士となり、一般ユーザーが関わる自動車の状態を確認するプロはほとんどが査定士になります。
一般ユーザーが接する査定士は、資格自体は数日程度の座学と筆記試験で取得できますが、重要とされるのは経験の大きさです。

 

査定士では板金跡を見破られないケースもあります
綺麗に修理されているケースでは修復歴があったとしても複数の買取点で査定をしてもらう事により、減点をされないで売却する事も可能です。もちろん修復歴がある事を偽って一度買取契約をしても、素人の車をプロが査定して付けた買取価格ですので、後からクレームを言われる事もほとんどありません。

 

修復歴や板金跡で減点された場合は、ダメ元でいくつかの買取店で査定をしてもらうと場所によっては思わぬ高額査定が付く事もあります。下取りや買取を行う業者は板金跡を見破られなかったことをオークションに出品して気づくことも多く、結果赤字をきって買取した車を処分するケースもあります。

 

 

鑑定士

「自動車鑑定士」とは、業者用オークションに出品された車両の状態を確認する人です
自動車鑑定士は自動車に値段を付けるのではなく、オークション会場によって定められた採点基準で点数を付けて評価していくのが仕事になります。鑑定士が付けるオークション出品車両の評価点や修復歴の有無の識別は落札相場に大きな影響が出るので、こういったプロの鑑定士に見られると些細な修理跡や交換跡も完璧に見破られてしまう可能性が高いです。

 

車には業者用のオートオークションという、業者間で中古車を売買しているオークションが全国各地で行われています。
自動車業者限定で、一般客が制限されているので、オートオークションの存在自体を知らない人も多いと思います。

 

直販を行わない自動車買取専門店の場合は、一般ユーザーから買取したほとんどの車を業者用オークションに出品して、ディーラー下取りや中古車センターなどで買取された車両も一定期間店頭販売で売れなかったら、業者用オークションに出品されるケースもあります。中古車販売店が店頭に並べる在庫や顧客から車種やグレードの指定がある車のオーダーが入った場合の販売用として購入することが多く、中には一般ユーザーに対して業者用オートオークションの仲介を行っている業者や、中古車の海外輸出を行う外人バイヤーなどが買い手となっています。

 

大きい規模の業者用オートオークションは、1日で1万台以上の車が出品・売買されていて、最近では競りのコンピューター化が進んで、一台に付き数秒から数十秒程度しか競りの時間はありません。もちろん下見をする事は可能ですが、なかには現車は見ないで、会場にあるコンピューターやインターネットから閲覧できる出品車両のデータだけを見て購入する人も多いです。

 

オークションの自動車鑑定士の場合は、専用の検査ラインを通して細かく鑑定して些細な板金跡や修理跡も見破りますが、査定士は出張などその場で自動車を査定します。

 

 

修復歴の簡単な見破り方

自動車査定士が行う「査定方法」を簡単に紹介いたします。
修復歴の簡単な見破り方を学ぶ事で、板金修理の仕上がりを確認する時や中古車を購入する時に役立てる事ができます。

 

車のボディー全体の光の反射具合をチェック

斜めの角度から車の前・左右・後ろごとにその面全体を見れて極力斜めに角度をつけられる位置が理想です。
例えば車の側面をチェックする時は、フロントバンパーの角から50cm前方・50cm外側に出た位置から側面全体の光の反射にムラがないかを確認します。修理跡だけでなく、エクボなど些細な傷やヘコみもないかチェックする事ができます。
四方向と可能であれば天井も同様に角度を付けて光の反射を確認しましょう。

 

 

それぞれの面の正面から車全体を確認

塗装の色が違うパネルがないか、全体的な経年劣化している中でメッキの部品や灯火類のレンズなど部分的に新しい経年劣化が少ない部品がないかも確認します。

 

 

タイヤやホイールを確認

基本的にタイヤの摩耗は頻繁にローテーションをしないと前後で摩耗に偏りが出るので、前後でタイヤの摩耗状態が違い、2本だけタイヤを新品に交換しているケースも多いです。ですが、一本だけ新品や種類が違うタイヤやホイールが新しくなっているケースは注意が必要です。もちろんパンクして交換した可能性が高いですが、事故によって交換しているケースもあります。

 

 

全てのドアやボンネットリアゲートを開閉

ドアの締まり方が悪いとメインシャーシが歪んでいる可能性が高く、大規模な修復歴を確認するのに有効な確認方法です。
ドアの開閉がスムーズかに加えて、それぞれのドアやボンネットを固定しているネジが削れていないかを確認します。
乗用車のドアなどの大きなパーツを固定しているネジは塗装されているケースが多く、工具を使ってそのネジを外したとしてもネジの角の塗装が取れているケースが多いのです。

 

こうして、板金塗装をしないと外す事がないような部品のネジを緩めた跡がないかを確認します。
なかにはボンネットを固定するネジが削れているだけで修復歴有りと査定している業者もあります。
内装・外装に関わらず開閉したり、動く部品は全て動かしてみるというのが査定の基本です。

 

 

車のエンジンをかけて振動をチェック

可能であれば前後に少し発進のスムーズさも確認するとよいでしょう。
エンジンの振動はエンジンマウントと呼ばれる、振動を抑える補強の板を固定する根元のゴムの部品が劣化して振動が大きくなっているケースもあります。「エンジンの振動が大きい」=「事故車やエンジン不調の車」とは決めつけられないです。

 

 

最後に内装をチェック

汚れがないかをチェックするのも重要ですが、内張りを剥がした跡や修理した跡がないかもチェックします。
車の内張りはカメラ取り付けなどオプション部品装着のために外すケースも多いですが、大きな修復を行っている車は、内張りの取り外しだけではつかないような損傷を受けているケースもあります。

 

 

この様な工程で一般的には査定士はその車に修復歴がないかなどをチェックしています。バンパーの修理跡とかは内側から除けば分かるケースなどもありますが、査定する上では修復歴になるような大掛かりな修理をしているかを見極める事が重要で細かい修理の事は気にしないものです。こういった修復歴の簡単な確認方法は素人の方でも知っておいて損はないです。